


現在、恐竜の時代から存在する生物の大先輩ウミガメが絶滅しそうだといわれている。しかし、そのウミガメや生息環境を保全しようと考えても未だ解明されていない部分が多い。そこでウミガメの生態について調査し保全する基礎情報を集めるとともに、新しく発見したウミガメの生態について、撮影した写真などを使い、多くの人達に現状を伝え人々の意識をかえることで、海やウミガメを保全するきっかけをつくっていきたい。
・第1弾:トカラ列島うみがめ撮影調査…石油燃料を使わずに風の力で移動出来るヨットにて、トカラ列島などの各島々を巡り、ウミガメの撮影及び砂浜の産卵状況調査、島民への聞き込み調査、海岸線写真の撮影などを行う。
・第2弾:ふ化したコガメの追跡撮影…ふ化後に黒潮に乗って太平洋を横断する子ガメの短期的な詳細経路を、可能な限り目視での追跡をおこなう。
・第3弾:自然の大切さを伝える啓蒙活動…上記の調査にて撮影した写真やデータなどを用いてスライドショーを制作し、講演会やカメ芝居(写真芝居)、写真展などを実施して全国各地で啓蒙活動をおこなう。


私が初めて小笠原父島でマグロ漁船の漁師になったとき、儀式としてウミガメの血を飲みました。
その後、住む島を変え、漁方も変わり、水中カメラマンをしながらも現在は種子島で定置網漁をして13年。ウミガメがよく魚に混ざって入るのですが、ある日その中に標識番号がついたウミガメを発見しました。そして、調べてみると、アカウミガメという種は日本で産まれたら太平洋を渡りメキシコ沖で暮らし、2〜30年後に再び日本に帰ってきて産卵をする、というロマンのある行動をとることを知り、興味を持ちました。
そして、メキシコ・ハワイへ「ウミガメ保護のための漁師による草の根交流会」に日本の漁師として招かれ、ウミガメに一層興味を持ち、写真集も制作しました。
今は日本ウミガメ協議会の調査員フォトグラファーとしても活動しています。
ウミガメ研究者は、世界中に多く存在し、数々の素晴らしい論文を世に送り出していますが、一般人のところまで、なかなか伝わってこないのが現実です。それは、難しい言葉が並び、一般人ましてや子供に理解できるものではなく、それを多くの人に伝える活動も、決して多いとは言えない状況だからです。
ですから私は、多くのウミガメ研究者の成果を、わかりやすい言葉に変え、自ら調査撮影した写真をスライドショーにして公演会を行ったり、カメ芝居(写真を使った紙芝居風なもの)を小学校で行うようになり“自然の大切さを伝える啓蒙活動”を行ってまいりましたし、今後も続けて行きたいと考えています。
そして、はじめてウミガメの太平洋横断を知った時に感じた、自分も太平洋を渡りたい、という想いを、実現させたいのです。
