ウミガメを追いかけるために手に入れたmoonbowⅡ。
2012年、正月から始動開始。
目指すはクチエラブ島。種子島のすぐ隣り屋久島、の隣りの島。
素敵な港があるところ。
ウミガメを探しながらの旅だ。
家族が帰省しているため、僕と犬のポーの二人旅。
まずは初詣と安全祈願に家の近くの神社へ。
予定は大晦日に出るはずだったが、いろいろあって正月に。
最初は、順風満帆。
だんだん雲行きが怪しくなってきた。
そして、時化てきた。日が暮れてきた。予報よりも強い風が吹いてきた。
夜通し走るつもりが、種子屋久海峡で3回波を体で受けて、カッパの首から海水が長靴まで入り、戦意喪失。帆をしまいたくても、ひとりなので、舵から手を離せない。突風にヨット制御不能になり、大慌ての連続で、またまた戦意喪失。
しかも、天気予報はだんだん風が強くなる予報に変わってる。
そこで、屋久島の島影でやっとの思いで帆をしまい、予備エンジンで風上の屋久島の安房港へ夜10時ころ入港。

ここまでの航跡。
朝の安房港。
漁師のサーファー友達に、正月2日から突然現れた僕に朝ごはんを頂き、サーフポイント見て温泉へ。


昼過ぎまで強い風が吹き荒れ、待機していたが弱まってきたのでさて出航、と思ったら、エンジンがかからない。夕方から修理。沖で故障したら頼る人はいないので、自分でなんとかしようと、電話をかけて、修理方法を教わり、夜中の12時まで格闘するも治らない。
朝6時、もう帰らなきゃいけない。
漁師サーファー仲間に、港の外までヨットを引っ張ってもらい、種子島へ出航。

ちょっと勝負だ。緊急時の予備エンジンがない。
前の航海のようにマストが折れたり、セイルが破けたら漂流してしまう。
しかも、母港に入港するとき、エンジンがなければ、港に入りにくい。
携帯の充電も残りわずか。
風も時折突風が吹き付ける。
キャビンに入れて、なかなか様子の見れない、犬のポー。
はじめての航海に、それでもなんとか適応している。
朝日が上がる。
さあ、種子島にたどり着けるだろうか?
岬をすぎると、風上に上らなければいけなかった。
どれだけ、風上に上れるか、不安があった。
自分に不安があった。
それでも、moonbowⅡと仲良くなれた気がする。
思い通りのコースで母港に近づいていった。
少ない携帯で仲間に電話すると、なんと港でヨットをみててくれているという返事。
船外機で迎えにきてくれ、無事接岸。

僕の正月は、ここに座り、ずっと海と風の中にいた。
んー、正月から海でひとり(犬もいたけど)。
いい時間であり、いい経験でした。
でも、ウミガメを見つける余裕のない、セイリングだった。
なんとかできたことが自分への自信につながった。
でも、仲間に助けられてるんだとも思った。
そして、自然は偉大だった。
太くなった自分の指が、少し好きになった。


