2012年8月アーカイブ

始動

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もうすぐ、はじまります。

「人間もウミガメも自然の一部」

この言葉を多くの人に伝えるための動き。

と、いっても今までやってきていました。

けれども、これからはひとつの形にして、今までの仲間も、これから出会う仲間も巻き込み、楽しみながら、明るい未来を考えたい。

非営利活動法人Turtle Crew タートルクルー 申請書提出しました。

ここにたどり着くまで、紆余曲折ありました。

でも、はじまります。

認可がおりるまで4ヶ月かかります。

なので本格的始動は年明けとなりますが、もう始まったようなもの。

難しい文面ですが、目的はこれです。

「この法人は、国内外の海域における自然環境及び生物、主としてウミガメの生態系について科学的な調査・研究を行い、その結果得られた情報・成果の有用な活用とその自然環境保護を目的とした活動を行うと共に、ヨット等を用いた海洋体験を推進する活動等により、地域社会への貢献、及び広く一般市民に対して海洋環境保護意識の普及・啓蒙を図ることを目的とする。」

 Turtle Crewの由来は、Crew(クルー)=船などの乗組員とウミガメをつなげたもの。

「ウミガメに乗って、みんなで海に繰り出そう」という夢を込めたものです。

 多くの人の助言や協力を期待しています。

よろしくお願いします。

 

 

第6回うみがめまつりが終わりました。

ご協力ご支援いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

福島っ子来島から順を追って、ご説明します。

●7月30日

 

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福島を朝6時に出発、12時間かけて種子島西之表港に到着しました。

みんな疲れているけれど元気。

宿となる中種子社会福祉センターまでのバスでの道中、種子島側のスタッフは涙しました。

種子島ディリー牛乳の看板を見て「みんな牛乳が飲めるぞー」と福島スタッフが言うとすべての子供が「ヤッター!ヤッター!」と大喜び。

「ずっとがまんしてたもん」と女の子。

牧草からストロンチウムなど吸収され蓄積しやすい牛乳は、売ってはいるものの、親から我慢させられているのが現状のようです。

「お土産に持って帰ろう」お土産に牛乳なんて聞いたことありませんでした。

「みんな何が食べたい?」と聞くと「魚」「おさしみ」「魚」「おさしみ」と魚ばかり。

子供が魚食べたいと言うなんて、想像してませんでした。

彼らはただ遊びに来ただけではないのです。

当たり前が当たり前でなくなった世界で暮らしていて、そこから開放されたのです。

 

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その後、海の見える道を走っていると夕日が沈みかけました。

 

中種子町の計らいで出していただいたバスの役場職員さんがバスを止めてくれました。

福島では東に海があるので、朝日は昇っても、夕日が海に沈むことはないので大喜び。

牛乳の話の後だっただけに、そのはしゃいでいる姿が、嬉しくもあり悲しくもありました。 

シャワーと夕飯(もちろんスタッフは慌てて牛乳を買ってきました)を終えたら10時、旅の疲れもあるので早く寝させようと思っても、開放感からか元気。

「かぶとむし探しに行こう」と外に出たりしていました。

 

●7月31日

うみがめまつりの日です。

雨の降る中車を走らせ、朝5時開催予定地の熊野海水浴場に僕は行きました。

すると、雨はやみそうだけれど風が強い。それはテントが張れそうにないほど。

土のう袋などで補強しても、海沿いなので安心できない。

しかも天気予報では午後からもっと強くなる予想。

台風10号を恨みつつ、場所の変更を決定しました。

 

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福島っ子は、台風の接近で今日しか海で遊べそうにないので、波のない西海岸で朝から海水浴をしてもらおうと種子島スタッフに連れられ海へ。

楽しそうな写真を後で見て、一安心。

ほかのスタッフは、会場変更に走り回りました。

 

予定より1時間遅れのスタートとなりました。

しかし、おまつりは予想以上に盛況でした。

夏休みとはいえ平日開催ということもあり、参加者が減ってしまうことを覚悟していたのですが、ざっと200人は来てくれました。

会場変更やそれに伴う駐車場係りなど種子島中央高校のボランティア同好会とサーフィン部のみなさんに助けられました。ありがとうございました。

 

さて、うみがめまつりはまずはじめに福島からやってきてくれた福島っ子12名を紹介。

みんな照れながら、元気に名前をいい、おまつりがはじまりました。

 

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今回のうみがめまつりは、黒潮の流れに乗ってウミガメは太平洋を渡っていくので、黒潮がテーマ。

短い時間でしたがその動きを紹介し、去年より恒例となってきた折りガメを模造紙に書いた世界地図の黒潮の流れに貼りました。

そして「人間もウミガメも自然の一部」というみんなに伝えたい言葉をみんなに復唱してもらいました。

 

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次は、「うみがめがきづいた」ゲーム。

これは「たるまさんがころんだ」のうみがめバージョン。

これが思いのほか盛り上がるんです。

キラキラさせた子供の目が、鬼をしている僕を突き刺してきました。

楽しい時間でした。

 

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その後はお待ちかねのフラダンス。カイオハナのメンバーとたくさんの子供達が参加。O-kayoのトロケル歌声とオゼキさんのポロンポロンなウクレレの音。そこに「もしもしカメよ、カメさんよ」の替え歌「もしもしウミガメよ、ウミガメさんよ」の素敵な歌詞をO-kayoさんが付けてくれ、オリジナル振り付けでみんなで披露してくれました。

そしてワークショップのように会場にいた子供たちも参加して、踊りを練習し発表。

照れている福島っ子も参加してもらい緩やかな時間が流れました。

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外では出店でかき氷をほおばる子供、的当てなどのゲームで遊ぶ子供、お昼にカレーや唐揚げを食べる子供などなど、みんな楽しんでくれていたようです。

 

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そして今回の特別ゲスト高橋歩さんのトークライブ。

この方は、世界一周の旅を無期限で家族と共に行なっている作家であり起業家。

簡単にいえば、かっこいいと思うことを仲間とやり続けてる素敵な方なのです。

NPO ON THE ROADも彼が立ち上げたもの。

そして、一緒の壇上にNPO ON THE ROAD福島支部の平学さん、この方は、サーフスノースケートショップを営みながら、雪を降らす機械を持って、日本中の雪のないところにも雪を降らせ、街の中でスノーイベントを行なったりと活動的な方。僕の日本一周天ぷら油の旅の時に知り合ってからの仲で昨年のうみがめまつりで講演もしていただきました。

上記のお二人と司会のネーサン、僕の4人での対話形式で行いました。

福島の現状を平さんが、復興現場へいち早く行き支援を続けた歩さんの話し、子供たちに夢や希望を与えるような生き方をしているお二人の言葉をいろいろ聞き、あっという間の1時間でした。

 

最後にSAYAKAさんライブ。

今や種子島でSAYAKAを知らない人はもぐり、というほどの彼女。

優しくも激しい彼女のメローなロックは、メッセージ性もあって好きです。

 

こうして、第6回うみがめまつりは終わっていきました。

ありがとうございました。

晴れているのに当日の朝場所を変えることになり、

連絡等行き届かない部分があったため、多くの人にご迷惑をおかけしました。

謹んでお詫び申し上げます。

 

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さて、福島っ子はというと、まつりの後に明日予定していたシーカヤックへ。

マングローブの中を走ったようです。

今日しか遊べそうになかったのです。

その後、温泉に入って帰ってきました。

その日の夕食にはおさしみが並んでいました。

 

●8月1日

種子島に午後上陸しそうな台風10号。予定していた宇宙センターの観光バスは中止になり、展示館だけでもと向かいました。入館して思い思いに楽しんでいると台風接近によりあと10分で閉館、とアナウンスされみんながっかり。発射台などをバスの中から見て、宿に戻りました。

外で遊んでもらおうと思っていたのに、室内遊び。

でも種子島の子供も合流し、キックベースやボウリング遊びで盛り上がり、女の子は誕生日の子がいたのでケーキ作りを始めました。室内スケート場のある西之表まで車を走らせ、何人かはスケートボードを楽しみました。

 

 

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福島は台風がほとんど来ないので、強い風と雨の体験は始めて。

窓から顔を出し、キャーキャーと楽しんでいました。

しかし、子供たちがそこにあった黒板に落書きを始めた。

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そこに書かれた文字は、政治批判、原発批判の怒りに満ちた言葉の山。

小学校高学年の子供が書く言葉とは思えない。島のスタッフは、言葉を失いました。

すると引率の父兄さんが言いました。

「マスコミの影響もあって、悪い言葉ばかり覚え、子供たちに怒りの感情が植え付けられてしまっている。もっと優しく育って欲しい。楽しい未来を語って欲しい」と。

 

夕飯の後、ウミガメスライドショーをしたり、今までの写真を見たり、誕生会をしたり、スイカ割りをしたり、最後の夜を思いっきり楽しみました。

 

●8月2日

スピードの速かった台風10号。朝からウミガメ探しと海水浴をしようと4時半起きで準備。

車で海に行きました。が、大雨と風の後だったので1時間ほど歩いたけれどウミガメの足跡さえ見つけられなかったのが残念。天気も悪く波が大きいので、みんな少しだけ海水浴。朝食へと宿へ帰りました。

 

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朝食と掃除をすると、もう帰る時間。

11時の高速船が出るかどうかはっきりしない。

「出ないといいな、もう少し遊べるのに」と福島っ子も種子島っ子も言っていました。

閉会式を行い、折りカメにみんなメッセージを書いて種子島スタッフに渡してくれました。

代表で挨拶してくれた子もいました。

悲しい別れが迫っていました。

僕の話は言葉になりませんでした。

 

そしてバスで港に向かい、さようならの時がきました。

「ずっとともだちでいようね」とみんなに話しました。

彼らは、牛乳も飲めない、魚も自由に食べられない、外でも遊べない福島に戻っていきました。

種子島の子供が、岸壁を走って手を振りながら走っている姿が見えました。

 

何ができるのか、何をしたらいいのか、とても考えさせられました。

 

●「福島っ子を種子島へ」最後に

この企画に協賛協力、お手伝いをしてくれたみなさん、本当にありがとうございました。

不慣れな運営に、ご迷惑をおかけした部分が多々あり、申し訳ありませんでした。

 この企画の目的は、福島の子供たちに自由に島で遊んでもらうこと。そして、距離も遠く日頃福島のことを考えることの少ない島の方々に、福島の現状を知ってもらうことでした。

 結果として、福島の子供12名に島で思いっきり遊んでもらうことについては達成したと思いますが、もっと大勢の子供が同じ環境で暮らしているかと思うと辛くなりました。また、島の子供たちの参加が少なく、僕らの宣伝不足と島の人々の意識の低さを感じる結果となってしまいました。

しかし、この企画に参加してくださったみなさんや、僕の乱文ですが、これを読んでいただいた方にも心に残ったものがきっとあると思います。

ご意見等お聞かせください。

僕らは、これからも出来ることを行なっていきたいという強い思いが湧いています。

ありがとうございました。

 

今回共同で行なったNPO法人 ON THE ROAD福島支部では福島に大きな屋内運動施設を作るための資金集めを行なっています。

是非、こちらをご覧ください。

http://fw-p.jp/

 

また、今回の運営はNPO法人 ON THE ROAD福島支部とうみがめまつり実行委員会とで行い中種子町に後援していただきました。

最後になりましたがこの企画にご支援ご協力を頂きました皆様へ厚く御礼申し上げます。