ドンブラコッコ、ドンブラコ。

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ドンブラコッコ、ドンブラコ。

と書けない今が少し寂しい。

洋上で暮らした昨日までが、丘に上がると遠い昔のような気がする。

 

三島村の3島(竹島、硫黄島、黒島)をまわり、トカラ列島の各島(口の島、中之島、平島、諏訪の瀬島、悪石島、小宝島、宝島)そして、熊毛の屋久島、口永良部島。

多分、多くの人がこれらの島の名を挙げても、ピンとこない島が多いでしょう。

屋久島くらいではないでしょうか?

僕自身も、かなりそれに近い状況でした。

いくつかは漁の途中で寄ったことがありましたが、ほとんど想像もつかない島々でした。

 

トカラ列島や三島村の島々は、人口50人から100人くらいの島がほとんどで、人間こんな狭い島で、少ない人口で暮らすことができるのだと、驚かされました。

そして、古くは琉球にまたは種子島に支配されていたり、アメリカに支配されていたり、いろんな時代に統治が変わっているというのにも、驚かされました。

そして、鹿児島なのに、平家の落人が逃げ込んだ島ということで、薩摩らしい言葉も使われていません。

昔ながらのお歯黒の文化が残されていたり、南から仮面をかぶる踊りが伝わっていたり、島独特な文化が強く残されてもいます。

 

島の発展、というか変化としては、"はしけ"がなくなったときに大きく変わったと思います。

どこの島もほとんどが、船の付けられない岩場ばかり。

ほとんどが、沖合に船を停泊し、そこから"はしけ"という小型の船に人や物を積み込み、岩を砕いた小さな入口から、島に入っていたのですが、防波堤を作り、大きな船が停泊できるようにしたことで、物資や人の出入りが簡単になっていったのです。

昭和に入ってからのことです。

もちろん、僕らもその防波堤を使って、ヨットで島に入港できたのですが、そんなことも含め、島の文化を変える大きなできごとなのではないかと思います。

そして、なによりその防波堤が、その島から砂浜をなくすことに直接影響していることが、この旅でわかりました。

ほとんどが砂浜が少しでも残っていたところに、防波堤を作っているのです。

そして潮の流れが変わって、砂浜が無くなっている。

ウミガメの産卵は昔は多かったけれど、最近は砂浜が狭いから、というのはどこでも聞いた話。

島の便利さと引き換えに、砂浜が無くなってしまっているのです。

 

いやあ、それにしても「百聞は一見に如かず」。

体で感じてきました。

 

問題はそれだけではなく、多くの島で人口の減少も深刻なようです。

けれども、なかなかこの小さな島に人が増える名案というのは、簡単には浮かびません。

でも、なにか画期的な案が、きっとあるとは思います。

写真を撮る僕としては、そんなことも何か伝えたいです。

トカラ列島のある十島村の副村長さんと、以前お話しした時、ネットの設備は全部整えた、とおっしゃっていました。実際そのとおり、どこの島へ行っても、役場の出張所に自由に使えるパソコンが置いてありましたし、一般家庭にも引けるようです。ドコモの携帯は、ほとんどの島で、よほど山影でなければ使えましたし、海の上でも使えました。

これからの時代、週に2か3便しかフェリーの来ないこんな離島が、仕事場として成り立つ時代も、ありそうな気がします。

実際、種子島に移住される方も、昔では考えられないインターネット商売系の人も増えていますから。今ある島の財産は、温泉と巨大魚の釣りでしょうか。

何か、島の発展にピンとくる方がいましたら、ご連絡いただきたいものです。

とはいえ、島に今住む人が、新しい人や動きを受け入れられるか?受け入れたいと思っているか?は別問題で、僕自身の考えているところでしかありませんが。

 

この旅で、風で島を渡り、ウミガメの撮影や調査をする。

ということを成し遂げたことに、自分自身に自信がつきました。

けれども、それにとどまらず、人間と自然の共存を、広い目で考えていきたいとも、考えます。

マストが折れる、という緊急事態を経験したからこそ、なお、自然の大きさ、人間の小ささ、を感じました。

けれども、人間のしていることは、自然を大きく動かしていることも感じました。

 

やはり、両方のバランスが大切ですね。

僕自身、もっと勉強していきたいです。

ドンブラコッコ、ドンブラコ。

と揺れるヨットに乗って。

 

2010-08-060019-2.jpg

           自作のセイルもこんなに風を受けています。

 

 

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