朝、エンジンの音で目が覚める。
あれ?
昨日までさんざんお世話になった、お隣のヨットさんが、出航していったのである。
僕らのデスマストを、笑いのネタにしながらも、励ましてくれた3人のおじさま方。
今朝出るとは言っていたものの、明け方まで風が強かったので、まだだろうとたかをくくっていたのでした。
出航の姿を撮ろうと、相棒と急いで沖の岸壁へ走る。
港を出ていくと同時に、フェリーが港に入ってきた。
ぎりぎりセーフ。
これでは、僕らが「さようなら」の挨拶をしていたら、鉢合わせしていたところである。
まあ、ベテランの方々だから、知っていたのかもしれないけれど。
さて、僕らには今日は大仕事があった。
マストをなんとか立てて、セイルを張って帰ろうとしているから。
相棒といろいろ話し合ってきた。
現場合わせで、またああだこうだと相談し、ついに完成。
ブームという横の棒を立てて、そこにセイルを通し、後ろに引っ張る、というスタイル。
マストも6本のロープでがっちり引っ張り、ピシャッと立った。
セイルもピッシリ張れている。
これで、少しは風を当てて走れる。
かなり相棒と喜んだ。
カメライダー計画は、あきらめないのが信条である。
マストは短いけれど、モーターボートみたいだったムンボツーが、
ヨットに戻ったのである。

昼からは、溜まった洗濯をし、西海岸を見ていなかったので調査に。
あ、その前にもう一度小中学校へ写真集を届けに行った。
今回は、夏休みに入ってしまい子供たちの前でカメ芝居ができないので、
写真集を置かせてもらっているのだけれど、昨日渡し忘れてしまっていたから。
さて、西側は歩いていてもあまり海岸は見えない。
けれども、どこも隆起したサンゴで山のふもとに少しだけ砂浜があったりなかったり、という感じ。
鍾乳洞があるというので、宝島の宝が隠されていたかもしれないので、見に行った。
この島は、イギリスの海賊キャプテン・キッドが宝を隠した島だと、連邦政府に告げたとか。
実際、とっても宝が奥の奥にありそうな感じ。
ひんやりとした空気に、崩れた鍾乳洞。行く手を阻む感じが、奥を想像させる。
そういえば、僕は昨晩必死に暗号を解いていた。
もちろん夢の中だけれど、それを解ければ宝のありかがわかるという暗号だった。
残念ながら解けなかったけれど。
夕方、また昨日の産卵が去年あったという海水浴場へ。
水中写真を撮って、砂プリント用の砂を少々いただいてきた。
明日は、天気次第で出航かもです。
行き先は、口の永良部、そして、屋久島。
もちろんヨットの調子優先だけれど、楽しみにしている孵化追跡調査も、
チャンスを狙ってやってみたい。
ドンブラコ。


